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Name:蒼矢
芋が好きです。
というか澱粉が好きです。
あとたんぱく質も好きです。
そろそろ運動不足と万年金欠を解消しようと思ってはいるけど大抵思うだけで終わる怠惰な学生やってます。


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伊達市開拓記念館

お盆の時なんですけど、毎年家族で高速乗ってM市のお寺まで行くんです。
で、なんか今年は、 「折角遠出するんだし、帰りどっか寄ったら?」 みたいな話になりまして。まあ最近私が歴史物に熱を上げている(ということが表出し始めた)のは周知なので、歴史館とかどうよ、じゃ伊達市じゃね、ということになりまして。
そうです、北海道伊達市、

伊達市です。

ひゃっほおおおおおおおぅ!!!!


という訳で、行ってきました伊達市開拓記念館!
伊達市は、戊辰戦争のときに蝦夷地=北海道に渡った伊達邦成というオッサンが移ってきた場所です。
そしてその伊達邦成というオッサンは、あの伊達政宗の重臣であり従兄弟の伊達成実の子孫(亘理伊達氏と呼ばれる家系)だった訳です。
その子孫が、代々受け継いできた歴史的遺産の数々を展示してあるのが、伊達市開拓記念館。
これが凄い!もう半端なく凄い!興奮しまくりでした。まさか北海道でこんな凄い品々が見られるとは…!
入り口には邦成公とその奥さんの写真と、太政官からの書状。奥方の貞操院保子さんは、本州に残らず自ら夫に着いて行く事を望んだそうで、家臣も大いに喜び団結力を高めたそうです。書状には、亘理伊達家が継ぐ 「藤五郎」 の名が!成実…!

展示品には、嫁入り道具らしい伊達氏の家紋が描かれた家財道具(葵の紋も!)などの小物も多く、時代ごとに増えていったらしいデカい雛人形セットなんかもあったんですが、やっぱり凄かったのは戦関係の品々。
伊達成実とその父実元が実際に着用していたという具足があるんです!
成実の具足には、後に退かないという意味の、熊の毛で作られた毛虫(百足?)の前立てや、槍を表す香車の模様などがありました。さらに鎧の胸には銃弾の後が二発残っていて、それはどうやら敵に打たれたのではなく、成実自身が鎧の強度を試すために打ったものらしいのだとか。
うおお…勝手に作り上げたイメージですけど成実らしい…!伊達政宗の家臣としては、智の片倉景綱・武の伊達成実と言われたほどだそうなので、実際武功優れた猛将だったようです。
誰のものかはわかりませんが、家紋入りの陣羽織も展示されてました。生地がビロードだったり肩口にフリルついてたり、伊達家らしく派手な陣羽織でした。
それから名刀長船や長光、采配や弓掛け、戦傘や火縄銃に、狩野探幽の掛け軸まで…!!どんだけ凄いんだ!!個人的に感動したのは、琴の形の鍵でネジを巻くオルゴール。今はピンが欠けているそうですが、館内でその音色が定期的に流れてました。歴史を感じる。あと煙草盆…政宗が愛煙家だったらしいので勝手に想像を膨らませただけですけど; 竹に雀の家紋が彫られた刀掛けもかっこよかった!

そしてそして、何といっても最大の衝撃と喜びは、これです。
伊達政宗直筆、伊達成実宛ての書状!!
生書状!!生花押!!達筆達筆!!
わたくし、大・興・奮、大・感・激でございました。
端からテンション最高潮なのにまだ上がるかっていうくらい。
その時見たのは、成実の住まいが火事に遭った後それを案じて送られたものと、当時の将軍秀忠に謁見したことを報告したものの二点でした。花押の形が違ってて時代の違いも見られて嬉しかった…追伸長いよ政宗…(追伸は右端の空白から書かれるので本文の前になるんですが、本文の所の隙間にまで書いちゃってました)。
他にも、亘理への移封を命ぜられたものなど相当な数の書状が保管されてるそうです。見たい!!

数年前に、伊達市から縄文時代の首輪やらスプーンやらナイフやらが発見されたらしく、それの展示コーナーも併設されてたんですが、ぶっちゃけそっちはどうでもよkちょっと見るだけでした。貴重な物だってのは十分わかってますけど!
説明員のおじさんが丁寧に解説してくれて、色々と本当に勉強になりました。食い入るように説明聞いて噛り付くように展示品を見てたら、「歴史好きなら、古文書を読めるようになったら?」 と言われました。
次来るときまでに勉強しようと決意しました。
説明員さんの話だと、伊達家は今20代目で28歳、大学院の博士号をとるとかとらないとか…というお話でした。ちょ、ちょっと会ってみたい、かも…!その辺の話も聞きたい。
パンフレットと伊達氏略系図、仙台藩の配置図と仙台藩北海道開拓地図などを貰って帰りました。
他の書状も読みたい!一品一品見て行くだけでもうホント何時間でもいられる。
絶対にまた行きます。


従兄弟家族と祖母も一緒だったんですが、申し訳ないくらい気にせずに眺めてました。流石に一時間でやめましたけど。今度は人目を気にせず堪能したいと思います。
「迎賓館」 と呼ばれる邦成公の邸宅も面白い建物だったので、次回覗きたいところです。
 

下の写真はパンフレット。当たり前ですが館内は撮影禁止だったので…でも写真欲しかった…。

Image031.jpgImage032.jpg
左:カラー写真が百足前立て付き成実の具足です。
右:英語版のパンフも!



 

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